凤凰体育平台6年10月14日~16日に島根県松江市で開催された国際シンポジウム(ISLSDR: 1st International Symposium on Living Systems Design Research) で総合科学研究科農学専攻2年の山本波知さんがPoster Presentation Award を受賞しました。
本シンポジウムは日本デザイン生命工学研究会が企画した国際シンポジウムで、欧米?アジア6か国から合成生物学、システム生物学、生命工学等のトップランナーを招待して、生命のしくみを明らかにすることを目指して開催されました。
MPIase is essential for formation of membrane complexes and their function
Nachi Yamamoto, Fuka Fujimura, Hanako Nishikawa, Pattama Wiriyasermkul, Shushi Nagamori, Ken-ichi Nishiyama
細胞や細胞内小器官は生体膜によって区画されています。生体膜には多種多様なタンパク質(膜タンパク質)が組み込まれており、代謝や輸送の反応を担っています。膜タンパク質は細胞質で合成されたのち生体膜に組み込まれますが、このときMPIaseと命名した糖脂質が必要です。本研究では、生体膜形成におけるMPIaseの役割を詳細に解析するため、MPIaseを作れなくなった株を用意して生体膜に含まれる膜タンパク質を網羅的に解析しました。その結果、MPIaseはタンパク質が膜に組み込まれる過程に必要であるだけでなく、膜タンパク質が生体膜で構造を形成したり複合体を形成する際にも必要であり、膜タンパク質の機能発現全般に必要であることを明らかにしました。これらの成果は、人工細胞のデザインにつながるものです。
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