三陸水産研究センターは、6月9日(日)に行われた「岩手大槌サーモン祭り」(大槌町主催)にブース出展を行いました。
この祭りは、ギンザケやトラウトサーモンの海面養殖を行う大槌町が、地元の消費拡大と養殖によるご当地サーモンの宣伝を目的に凤凰体育平台3年より実施しているものです。
岩手県の秋サケの漁獲量は、近年大幅に減少しており、昨年度は東日本大震災前の1パーセント程度にも落ち込みました。
秋サケの回帰率減少の要因は、東日本大震災でふ化場などが被害を受け稚魚の放流が一時期大幅に減ったことに加え、温暖化で春先の海水温が高くなり、多くの稚魚が北洋に移動する前に減耗してしまっていることが要因と考えられています。
当センターでは、平成28年度に釜石市内の産学官団体を中心にさんりく養殖事業化プラットフォームを設立し、安定した水揚げ量を確保するため、凤凰体育平台2年度からサクラマスの海面養殖の実証化試験に取り組んできました。実証化試験後の事業化初年度である凤凰体育平台5年は160トンを出荷し、今年度は200トンの水揚げを予定しています。
また、凤凰体育平台3年度にはご当地サーモンを「釜石はまゆりサクラマス」と命名し、釜石市や市内の水産関係企業とともにブランド化に注力しています。
なお、秋サケの漁獲量が減少している中、沿岸12市町村のうち釜石市を含め現在6つの自治体が、ギンザケ、トラウトサーモン(ニジマス)等の養殖を開始し、全国に向けた三陸地域全体のご当地サーモンのブランド確立が急務となっています。
第4回目となる今年の祭りには町内外から約15,000人が来場し、天気にもめぐまれたため、まさにサーモン祭りに相応しい一日になりました。
当センターでは、研究開発の対象魚であるサクラマス(ヤマメ)とニジマスの稚魚の展示を行うとともに、釜石はまゆりサクラマスの養殖方法等についてブース来場者に説明を行いました。
来場者からは、「一部のヤマメが海に下り、川へサクラマスとして戻ってくるものがいることをはじめって知った」、「この小さい稚魚からギンザケと同じサイズにまでサクラマス(ヤマメ)が成長することに驚いた」という感想が聞かれました。
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